ダンまち外伝ソード・オラトリア10巻 あらすじ・感想・ネタバレあり 発売日2018/5/15
読者のみなさま、ごきげんよー
同人サークル The sense of sightのBLACKGAMERです
2018/5/20 ネタバレありの感想を追記しました
2018/4/22 表紙情報を更新しました
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか外伝 ソード・オラトリア10
前巻にあたる9巻が2017年06月14日の発売だったので、約一年!
いやあ、楽しみに待っているものが発売予告されると本当に嬉しいですね!
ダンまち13巻(最新刊) 発売日 2018/2/15の3カ月後ということで、どのように物語がクロスしていくのか、今から楽しみでしょうがないです
ああ、発売日が待ち遠しい
(2018/4/9追記)
ちなみに、10巻はドラマCD特装版があります!
ドラマCDが欲しい人は買い逃しのないのようにご注意ください!
下記の記事からも飛べますのでご利用ください
(2018/4/22追記)
発売日が近づいてきて、ついに表紙情報が公開されました
三人が背中合わせっていうこの構図がもう素敵ですが…
個人的に一番気になったのは、フィンの剣呑な目つきですかね
真剣というにはちょっと険(けわ)しすぎるようにも見えます
それだけ緊迫した巻になるのか…展開が楽しみですね
ダンまち外伝ソード・オラトリア10巻 あらすじ&購入前雑談
剣姫は懊悩し、 勇者は覚悟する。
「怪物のせいで誰かが泣くのなら──私は怪物を、殺す」
そして、『その日』はやって来た。
人造迷宮の『鍵』を探し求める【ロキ・ファミリア】に訪れる運命の契機、オラリオに動乱をもたらす異常事態。
地上に出現した『武装したモンスター』によって、あらゆる勢力が巻き込まれる中、待ち望まれていた『英雄』は零落し――新たな『愚者』が生まれる。
剣姫は懊悩する。
勇者は覚悟する。
人と『怪物』を巡る戦いの中で、様々な想いが決戦の舞台、迷宮街で交錯する!
これは、もう一つの眷族の物語
──【剣姫の神聖譚】──
9巻の巻末あとがきで『第二部完』と記載があり、今回からは新展開!
10巻の具体的なあらすじは、ダンまち 10巻、ダンまち11巻で描かれた竜の少女(ウィーネ編)をロキ・ファミリア視点で描いたものになります
どんぞこに落ちたベルが、見事な再起を果たした物語
かなりの完成度で見せてくれたあの戦いの裏側を見せてくれるとなれば、それはもうテンションあがります
語られなかった裏の物語、存分に楽しませていただこうと思います
ダンまち外伝ソード・オラトリア10巻 感想・ネタバレあり
本編11巻の裏側、複雑に絡みつく物語はたくさんの思惑を載せていた
ダンまち11巻を読了したときに思ったのは、よくもまあ、これだけの勢力の戦いを丁寧に描いたものだ…という感動でした
でも、まさかの裏話もこんなに満載だったなんて、もうびっくりですよ
一つ一つ、パズルのように大切な欠片が埋め込まれていく
本編で見えていた部分と、ベルの視点からでは決して見えなかった部分
そのすべてが、ダンまちの世界として組み上げられていく
そうして作り上げられた世界が、本当に素敵でした
いろいろ語りたいことが多すぎるので、特に思い入れの強い部分を拾い上げて感想を書いていこうと思います
勇者と呼ばれたフィン・ディムナの葛藤
ダンまち本編ではフィン・ディムナは、徹底的に強者として描かれていました
ベル・クラネルにとっては完全無欠の上位者
熟達した冒険者で、数少ないレベル6の到達者
弱点や欠点など、ベルの視点からでは見つかるわけもありません
いつも泰然としていて冷静沈着、決して判断を誤ることのない男
まさに、勇者(ブレイバー)と呼ぶに相応しい存在でした
でも、そんなフィンでも焦り、迷い、どうするべきかを自問し続けている
特に、人工(神工)の勇者であることにコンプレックスを抱いている姿はじんと来ましたね
有能であるが故(ゆえ)に選ぶことのなかった選択肢
それを選んだ結末を見せつけられた衝撃は、果てしなく大きいと思います
でも、きっとそれだけじゃない
その選択肢が正解であるかどうかも、たしかに大切なことかもしれない
でも、きっとフィンにとっては、その選択肢を正解/不正解の二択ではなく、自分の心で選ぶことができるのが、大切なのでしょうね
損得勘定や打算ではなく、自分で道を選ぶ
その難しさを今回はたっぷりと見せてもらいました
そして、それでも前に進もうとする姿は輝いていました
ぜひ、ロキの優しい後押しを受けて、さらなる飛躍をしてほしいですね
オッタルに続くレベル7に一番近いのは、きっとフィンだと思うので…
ぜひとも、ベルにも不可能な偉業を打ち立ててランクアップしてほしいものです
ロキの親心と激声が素晴らしい、まさしく母だった
俺は、そのキャラの逆鱗に触れてしまった瞬間というのが大好きです
- 何をしたら激怒するのか
- 激怒したらどうなるのか
- 何をするのか
それこそが、そのキャラの本質であり、最も大切にしている最優先事項がはっきりと見える瞬間だと思います
激情の表現がとても上手なダンまちシリーズ
今回、その逆鱗を見せてくれたのは、ロキ・ファミリアの主神、ロキでした
いつもは、笑いながらセクハラをかまし続けるだけの女神
ファミリアの旗印として道化師を掲げ、自らが道化を演じることを選んでる女神
そんな彼女が、ただ、フィンのために怒りを露わにした
その瞬間が、もう最高でした
誰かにどうしろと指示するわけでもない
自分の子が有利になるように画策するわけでもない
ただ、『邪魔をするな』とだけ告げるロキの親心にじんわりとくるものがあります
それは、果てのない問いかけに苦悩し、懸命にあがき続ける
「あの『勇者』の一番初めの応援者(ファン)やからや」
出会いから流れてきた年月の長さを思えば思うほど、重みのある言葉ですね
ヘスティアにとってのベル・クラネルという存在
それに当たるのが、ロキにとってのフィン・ディムナなのかもしれない
そうなればこそ、思い入れの強さ、愛の強さは、図れるものではないのかもしれません
ヘスティアとは、今後も犬猿の仲でずっと行くと思います
そんな中でも、お互いのどうしようもないほどに大切な存在を自慢し合い、時に張り合いながら、今後も歩いていってほしいものですね
英雄は再起した、代わりに剣姫は独りとなった
ダンまち11巻で描かれたとおりに、愚者から英雄へ見事な復活を果たしたベル
それは、今回でも、フィンやレフィーヤを筆頭に、誰もが認めたものでした
最初のミノタウルスとの戦闘と同じように、冒険に挑む姿に熱を受け取る
そこから波紋のように広がる熱は、今回の巻でも描かれていました
ああ、よかった
ベル・クラネルは英雄へと回帰した
では、アイズ・ヴァレンシュタインはどうなった?
その部分に関しては、ダンまち12巻、ダンまち13巻でも描かれていなかったので、すっかり見落としていました
もっといえば、ティオナのように折り合いをつけるのは無理でも、なんらかの結論が出るかと思ってました
ですが、想像以上にアイズとベルの道が分かたれたというのは深刻なようです
ダンまち13巻での終わり方を見るに、14巻でアイズのケアがされるのは難しそうです
なので、おそらくは、ソード・オラトリアの11巻でのテーマになりそうですね
何度も落ち込むことがあったアイズですが、今回のはさらに重症になりそうです
解決のきっかけがあるのかはわかりませんが、彼女には幸せになってほしいものですね
そして、そのあたりのしがらみがなくなったときこそ、ベルに対して恋心を感じてくれるのではと期待しています
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コメント
ロキが色ボケと揶揄しているのはヘスティアではなくフレイヤのことでは?
Zaxさん
コメントありがとうございますー
気になって見直したところ、175ページの部分で、私の方で読み違えていました。
ご指摘のとおり、色ボケ=フレイヤのことになります
(ヘスティアも色ボケになってるし…的な感じでロキが愚痴を言ってたと勘違いしていました)
失礼いたしました