ダンまち外伝ソード・オラトリア9巻 あらすじ・感想・ネタバレあり 発売日2017年06月14日
読者のみなさま、ごきげんよー
同人サークル The sense of sightのBLACKGAMERです
2017/6/15 20:00 感想追記しました
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか外伝 ソード・オラトリア9 (GA文庫)
ダンまち12巻を堪能したと思ったら、すぐに翌月におかわりがあるとか…
もうね、幸せすぎますよね
出番の少ないロキファミリアの救済措置とも言える外伝、ほんといいですよねー
そして、表紙がまた素敵なんです
背中あわせにいるのは、戦うこと以外に興味を示さなかった過去の自分
これぞまさに、過去編って感じの表紙が最高ですね
ダンまち外伝ソード・オラトリア9巻 あらすじ&雑談
これは少女時代のアイズのお話
王国軍出兵。
ベートの活躍によりアマゾネス狩りの事件を収束させたのも束の間、都市外からの侵略者の迎撃に乗り出す【ロキ・ファミリア】。
強過ぎる冒険者達によって万の軍勢が蹴散らされていく中、ひょんなことから発せられた少女の問いが、リヴェリアの記憶の扉を叩く。
「昔のアイズさんの話、聞かせて頂けないでしょうか?」
それは、当時『人形姫』と謳われていた少女の秘話。
追憶の欠片はハイエルフの想いを過去に飛ばし、一方で竜信仰の村に辿り着いた少女もまた在りし日の情景を追想する――。
これは、もう一つの眷族の物語、
──【剣姫の神聖譚】──
過去編キター! アイズの過去は、今までにもちらほらありましたが、明確なものはありませんでした
表情を喪ってしまった理由や強さを求める理由、気になるところは多かったですが、それがどうやら今回で明かされそうですね
王国軍の出兵というと、ダンまち本編の8巻の部分ですね
ベルとヘスティアとの時間が長かったあの話の裏側が見れると思うと、今から発売が楽しみです
表と裏で物語を楽しめるって、本当に奥深さを味わえて楽しいですよね
発売を楽しみに待ちたいと思います
ダンまち外伝ソード・オラトリア9巻 感想・ネタバレあり
リヴェリアママの母性が炸裂! あれはママですわ
外伝では各キャラ一回ずつという感じで見せ場を持ちまわりにしている感じでしたが、
ダンまち外伝ソード・オラトリア8巻のベートの次にスポットライトをあびたのは、リヴェリアでした
もうね、アイズの過去回想なんだと思うけど、一番はリヴェリアでしたよ、間違いなく
そう思わせてくれるぐらい、リヴェリア押しな回でした
エピソードとして、エルフの話ではなくアイズとの過去で描かれるあたり、本当にお母さんポジションなんだなぁ…としみじみ思います
普段クールで冷静な彼女のときおり見せる揺らぎは、アイズのことをどれだけ思っているかの証ですよね
『おばさん』と呼ばれて鉄拳制裁をしてみる、女性らしい愛らしい一面が良かったです
純粋な子供からの一撃というのもあって、思わず微笑ましくなってしまいました
そして、一番心に来たのは、インファント・ドラゴンと戦って怪我をしたアイズと合流したところですね
傷を負っているアイズの姿を見たときに、怪我の程度を見るよりも前に回復魔法を唱えていた
きっと、リヴェリアが使える中でも一番の回復魔法だったのだろうなと思います
自分の胸の内から溢れ出す思いを、きっと魔法にして届けたのだろうな…と
あのシーンは、そんなリヴェリアの想いにあふれていて最高でした
オーバーキルが市民権を得たのだから、オーバーヒールもあれぐらい認められるべきだと思うんだよなぁ…
過剰なほどに回復魔法をかけてしまう母の愛なんて、素敵じゃありませんか
こうして関係を知った後で見返すと、2巻で階層主に挑戦すると言ったときに結局付き合ったリヴェリアに綺麗につながるなぁ…と、そこでまた熱くなりました
つまり、あれはお母さんによる授業参観だったんですね…
娘の成長を見届けるために壁際に立って黙って見守る
成長したわね、でも、変わらないところもあるわね、アイズ…的な台詞も胸の内ではあったのかな?
そういうシーンだと思って読み返したくなるあたり、本当にこの作品は秀逸だと思います
そりゃあ、お父さん(フィン)とおじいちゃん(ガレス)も、あの授業参観はママにゆずりますよね
今回もママモード全開のシーンがちょいちょいあって、本当に可愛かったです
こういうキャラ同士のつながりがより深く感じられるようなエピソードがあると、普段の親密度にもより深い理由が見えるからいいですよね
やっぱり、家族になるには、過ごしてきた時間と思い出が大事ですから
過去回想編はやっぱり熱い、物語の奥行きを感じられた巻でした
いやあ、やっぱり、過去回想編はいいですね
現代を描く通常のお話が、物語の広がりを見せてくれるのであれば、過去回想は物語の奥行を見せてくれますよね
回想に出てくるキャラの若さだったり、今との違いがいい
今回のアイズも、過去の剣姫と呼ばれるまでの仮定や、今のアイズになるまでの、子供らしさを残した修羅も見えて面白かったです
やっぱり、時の流れの成長は楽しめるポイントですよね
あわせて、過去なのに変わらないところを発見するのもいいですよね
幹部三人組はもうこの時点でほぼほぼ出来上がっていたあたり、成熟というか老成というか、そんなものを感じさせますね
ほんと、フィンがフィンらしくなる前の回想とかしたら何年前になるのかすごい興味があります
そんな風に、流れてきた時間とその時の流れによって変わった輝きを自分で見られるから、過去回想編は本当に熱いです
基本的に発見の連続なんですよね、回想シーンって
今回はアイズ入団当初ということで、フィン、リヴェリア、ガレスの三人以外の古参はいませんでしたが、各メンバーの入団時のやりとりとか、いつか見てみたいですね
ベルがどれだけすごいのか、改めて実感してしまう巻でした
苦労して頑張る自分の隣をぴょんぴょんとはねていってしまうウサギだ
そんな風に怒っていたレフィーヤの気持ちが、この巻を読んでみてよく分かりました
今までは、ベルとヘスティア・ファミリアのステータスの上昇は見てきました
でも、実際にランクアップ前のレベル1で戦闘職の人の上がり方は、ほとんど見られてないんですよね
なので、天才と呼ばれたアイズのパラメタが見れたのは興味深かったです
年齢差を加味したとしても、上限付近では上昇が難しく、得意と不得意の上がり幅も違う
今回でアイズは偉業を達成してランクアップですが、それでも得意分野の敏捷でもSに届いたかどうかというところでしょう
これなら、たしかにSを超えたベルのステータスを見たときにリヴェリアが思わず笑ってしまうわけですよね
アイズが師として名乗りをあげる理由になるというのも納得です
そして、過去との比較もそうですが、現代の比較も大事です
ダンまち12巻では、ついにベルがレベル4に到達してますからね
レフィーヤが張り出された掲示板の前で激怒(げきおこ)なのが、目に浮かぶようです
絶対に絶叫してますよ、これは
どれだけの時間をレフィーヤが賭けて今の場所にまで届いたのかを見れば、余計にその衝撃は大きいと思います
しかも、レベルとして並ばれた上に、貯めてきた各種数値は潜在的な差として大きく出てますからね
実際にベルとレフィーヤが戦うシーンはないかもしれませんが、そこで打ちのめされたら余計に立ち直れなくなりそうですね
むしろ、そこからベルに攻略されるのかなぁ…という妄想もありかも
そういう意味では、ベートも別の場所で、ベルのランクアップを勝手に怒ってくれそうなイメージですね
そして、そろそろ、フィン・リヴェリア・ガレスの幹部三人組にもきちんと警戒されそうな気がします
なんたって、みんなの喉から手が出るほどに欲しい、成長促進系のスキルですから
そんな風にいろいろ見てみると、ベルの特別扱いがはっきり分かって楽しいですよね
見事に本編と外伝がクロスしているおかげで、より深い味わいが楽しめました!
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