魔法科高校の劣等生19巻 師族会議編〈下〉 あらすじ・感想・ネタバレあり 発売日2016年03月10日
読者のみなさま、ごきげんよー
同人サークル The sense of sightのBLACKGAMERです
待望のお兄様最新刊発売日ということで、
さっそく十分にお兄様の活躍を堪能してきましたっ!
まだ買ってないよ! という方は、ぜひとも買って読了後にこのブログで
一緒にさすおに致しましょう! 「さすがです、お兄様っ!」
個人的には奥のほうにいる十文字先輩がツボ…つか、真剣なんだろうけど
無表情すぎて楽しくなってくるという不思議な中毒性がある表紙ですよね、これ
本人たちは至って真剣だと思います
まあ、でもね、シュールとはまさにこのこと…的な絵だと思うんですよ、これ
魔法科高校の劣等生19巻 あらすじ
黒幕の魔術師を追う達也。
しかし、そこにUSNA軍の横やりが入り、最悪の事態が訪れてしまい――!
死体を操る魔法で自爆テロを敢行させるという残酷な計画を企てた魔法師・顧傑(グ・ジー)は、気配を消して日本に潜伏していた。
この自爆テロ事件によって、世論が魔法師を糾弾しはじめ、
人間主義の勢力が勢いづく中、十師族は黒幕の捜査を決める。
克人、真由美、将輝と協力して達也は顧傑の行方を探す。
米軍最強の魔法師部隊スターズのナンバー・ツー、
ベンジャミン・カノープス少佐も参戦するこの『顧傑』争奪戦は、
思わぬかたちで達也を『激怒』させ……!
劇場でもお兄様に会える!? 劇場映画化決定!
本屋さんで手に取って一番最初にびっくりしたのは、ここですね
まさか、お兄様が劇場にデビューになるなんて!
そして司波達也は伝説となる。
なんて素敵な煽り文句! にしても、魅力的なキャラが多い中でも
主人公が一番人気で看板背負ってるのはすごいな…!
続報を待て! ということなので、wktkしながら待ちたいと思います
魔法科高校の劣等生19巻 感想・ネタバレあり
前巻からのピンチに颯爽(さっそう)と現れたのは、やはりお兄様だった!
前回、人間主義者という魔法師を敵視する暴漢たちに襲われていた深雪、水波、泉美
三人の窮地に来るのは、一条かな? そこから超展開があるのかな…と思ってたけど
その場に表れたのは、我らがお兄様でしたっ!
全てにおいて優先するのは、深雪だけであり、そのほかは取るに足らないこと
そして、ごくわずかな可能性としても危険を感じることがあれば、絶対に駆けつける
見事なまでの主人公力ですね、さすがです、お兄様!
雑魚を相手に圧倒的な力を見せるシーンも良かったですが、
個人的に一番良かったのは、バイクを止めてきちんとヘルメットを脱ぐという
その怒りという感情に手綱をつけようという行動ですね
あまりに深い怒りを感情だけで解放させることなく、
あくまでも冷静に、必要であるなら冷酷に、それでこそのお兄様でした
深雪を守るという目的を達成し、安全性を確保したあとでは、
きちんと冷静さを取り戻しているところもすごいですね
15人の暴漢がいたら全員叩き伏せてもおかしくないし、その実力もあるのに
きちんと自分のなすべきことが分かっているポイントも、
さすがはお兄様と言ったところでしょうか!
眠れる妹、深雪さんの目覚め…というよりは、お兄様の変化?
前回の不調ぶりはどこへやら、特に何という解決もなかった気がしますが
今回もラブラブで甘々なシーンが入って、ひたすらにニヤニヤさせていただきました
挿絵は、カラーもモノクロもどっちも制覇! さすがはお兄様の妹ですね!
白を基調としたエレガントな下着姿は、掲載したらいろいろと怒られそうなので、
みんな買って楽しむといいと思いますよ!
やっぱり、この子が嬉しそうになっている描写はあるだけでテンションあがるんです
喜んでくれる姿とか、嬉しくてたまらない姿を見ているのが好きな人としては
今回のお兄様に抱きしめられる姿は必見だと思います
身体が、心と一緒に蕩(とろ)けてしまいそう……
この言葉にどれだけの幸せが詰められているのか、考えるだけでも楽しいですね
そして、個人的に今回の大きなポイントの一つが、お兄様の変化ですね
深雪にお願いしながら、達也が恥ずかしそうに目をそらす
これは、兄の一番の理解者と豪語する深雪にとってもびっくりな出来事であり
だからこそ、価値のある一歩だったと思います
逃げ回る敵を捜索するには、今、深雪のために割いている力を使わなければならない
深雪を見守り、意識を向けているという状態から目を離さなければならない
でも、深雪からはどんなときでも、何があっても目を離したくない
これはもう、お兄様からの愛の告白ですよね
もうね、誰一人として入り込む余地がないほどの強固な絆を見せてもらいましたよ
何があったとしても、深雪への愛は深まるばかりなのでしょうね
結果として、肌と肌を重ね合わせた上で敵を探索という展開になりましたが
こうしてお兄様が自分の感情を出した上で進んでいく姿というのは
今後も増えてくれるといいなと思いながら楽しませてもらいました
愛すべき二人のキャラの死、千葉寿和、稲垣は終わりを迎えた
キャラの死を取り扱う作品と扱わない作品がある
そういう風に自分の中では作品を分類する癖がありましたので、
19巻まで巻数が進んだときに、キャラが死を迎えるという展開は衝撃的でした
どこかで思っていたのですよ、死なない作品は何があっても死なない…と
だから、死亡フラグがやたらと立っていた二人についても、どうにかなるだろう…と
藤林さんにも気にかけられて、いい仲になりかけていたからこそ、
どうせ死なないんでしょ…と思ってました
お兄様が、いつものように超常の力でハッピーエンドを運んでくれる
むしろ、敵の手に落ちても平然と救いだすところにさすおにポイントがある、
死神にすら道を譲ると言われた力を持って死者すらも蘇えらせてしまう
そんな展開になるのではないかな…と思っていました
しかし、現実には、二人の死者が出ました
千葉家の長男、千葉寿和とその部下の稲垣
千葉寿和はお兄様の手によって、稲垣は一条の爆裂によって…
死は名言され、誰もがその死を悼み、涙を流しました
もう、それは作品の中でもくつがえることのない事実です
さすがはお兄様、お兄様はすごい、そんな風に持ち上げられていましたが
そんなお兄様にも、どうにもできないことがある
そんなあたりまえのことを、実感した巻でもありました
この後の展開でも、誰かが死ぬことになるのか?
それは、とても気になることですが、あれこれ推測するものでもないと思うので
今回の事実と衝撃を噛みしめつつ、次の展開を待ちたいと思います
エリカの道場でのシーンの涙も辛いですが、
なにより、藤林さんの報われなさが見ていて辛いですね…
一文字も打つことができなかった報告書の作成に取り掛かるときの心情を考えると
本当にしんどいと思います、幸せになってほしいですね
それと…
魔法師が踏みにじられることに激しい嫌悪感を覚えて激怒するお兄様
冷静さを失い、無駄と理解していても、呼びかけることを止めることができなかった
そんなお兄様の葛藤の中に、
激しい感情を持つことができないお兄様の中にある可能性が見えた気がします
一条将輝の天候日記 クリムゾン・プリンス? 赤い成分なかったけど大丈夫?
全332ページ中、250~332という約四分の一という紙面を使って書かれたのは
彼の日記を公開する形式でつづられた物語でした
ああもう、可哀想で見ていられないよ…
なぜ、普通の小説形式で書いてやらなかったんだ…と思うけど
これが作者からの愛なのかもしれないですね
いや、キャラとしてすごい愛されてるとは思いますよ、本当に…
ただ、こんなイジられキャラになってるとは思っても見なかった
後書きで作者がティーンエイジャーらしくていいと言ってますが
比較対象が完璧超人なお兄様だから可哀想だよなぁ…と思ってしまいます
そして、森崎君がここでも友情出演していて、ちょっと嬉しかったですけどね
ただ、この二人が仲良くなるっていうのは、どうにも負け組が徒党を組む感じで
本当に大丈夫なのだろうか、と心配になってしまう
ただ、今回の話が暗めな中で明るい話題を出してくれたのはいい感じでした
果たして、今後に脚光を浴びるところがあるのかは、ちょっと気になります
クライマックスって言ってると、希望の魔法大学編はないんじゃないかな…あるのかな?
最後に、魔法科高校の劣等生19巻の感想まとめ
お兄様の活躍は、たしかにありました
だけれど、今回は二人の良キャラの死と次巻への伏線ということもあり
ちょっと気の重くなるような巻でしたので、今までのように明るくさすおに!
とは、ちょっとならないかもしれません
次回の短編集で明るい話が見れたらいいなと思います
また、次の巻はエリカとレオの二人が表紙を飾る、第20巻はSS
2014/4/10発売の13巻、スティープルチェース編の九校戦の裏話ということで
そのときには割愛された話でしたので次で思いっきりさすおにしたいと思いますっ!
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