魔法科高校の劣等生 13巻 スティープルチェース編 あらすじ・感想・ネタバレあり発売日2014/04/10
読者のみなさま、ごきげんよー
同人サークル The sense of sightのBLACKGAMERです
一年生のときは、お兄様の名を世に知らしめるための舞台として描かれた九校戦
3巻~4巻で連発された「さすおに祭り」は最高にテンションあがりました
じゃあ、果たして二年生ではどうなるのか?
ということで、今回もお兄様が大活躍な九校戦2回目、スティーブルチェース編の感想になります
魔法科高校の劣等生13巻 あらすじ
西暦二〇九六年、七月。
今年も、魔法科高校生にとって夏最大のイベントである全国魔法科高校親善魔法競技大会、通称『九校戦』が開催される。
しかし今年の『九校戦』はひと味違っていた。
競技種目及びルール改定。
本番まで残すところ一ヶ月の段階でもたらされた何の前触れもない大幅変更に、魔法科高校各校は慌ただしい対応を迫られる。
そんなある日、九校戦の作戦立案に当たっていた達也の元へ、匿名のメッセージが届けられる。
それは、九校戦を舞台とした新たな陰謀の存在を示唆するもので――。
華やかな競技の裏で繰り広げられる暗闘。
昼なお暗い富士の人工樹海を駆け抜ける達也が、背信の陰謀に挑む!
『二学年度の部』九校戦編登場!
魔法科高校の劣等生13巻 感想・ネタバレあり
黒羽姉弟とついに学校側での関係も!
見事に表紙を飾ったのは、亜夜子と文弥の二人!
四葉の関係者である黒羽の二人がついに学校側に合流です
亜矢子が特に好きなので、登場回数が増えるのは嬉しい限りですね
今回も潜入作戦で達也に声をかけられて涙目になってみたり、達也に問いかけられて唇を噛んで悔しがって見たり
その行動の一つ一つに乙女らしさが宿ってるのがいいんですよね
そして、その油断した子供っぽさを見せる相手が限られているのがまたいい
あそこにもし深雪がいたら、あんな反応は見せなかったんじゃないかな
そして、他のクラスメイトへの受け答えなんかじゃ、絶対に見せない姿だと思います
自分に求められることが分かっていて、どんなこともソツなくこなす
でも、達也と自分の弟である文弥だけだったから、思わず素の反応を見せてしまった
そういう信頼している人にしか見せない一面って、ほんといいですよね
そして、プライドが高いところもいいですよね
きっと、部屋に戻った後も寝るまでずっと自分の失敗を気にしてるだろうな
そんな感じでキャラの考えていることや思っていることを想像してると、より可愛らしさが増すんですよね
お兄様争奪戦には敵が多すぎて苦労しかないと思いますが、ぜひ亜夜子も参戦してほしいものです
深雪のエゴが心地よい、『何よりも優先すべきはお兄様』の精神が個人的に好きでした
『暴走するほど愛している』を体現している深雪さんのお兄様への愛情表現が、毎回楽しみでしょうがない
そんな期待に応えてくれるように、今回も見せ場を作ってくれました!
お兄様に一刻も早く来てほしくて、アイス・ピラーズ・ブレイクの氷柱を一気に作っちゃうあたりはほんと可愛い
なんていうんでしょうね、嫉妬上手で甘え上手とでも表現すべきですかね
『お兄様に誰よりも自分を見て欲しい』
そういう精神がすごく上手に描かれてるシーンだと思います
こういうちょいちょいしたところで、お兄様へのアピールを忘れない深雪さんはほんと可愛いですよね
恋人レベルだろと思わせるほどのべたべたとした甘えぶり
そして、それを上手に受け止めてるお兄様がまたいいですね
お兄様が悪態を吐く鈍感ツンデレとかだったら、あの空気は絶対に生まれないですし
そして、今回の一番の見せ場!
無理をしすぎているお兄様のために忠言しながら涙を流すところが最高でした
もうね、お兄様の体調を心配する気持ちと気遣いがその目からあふれ出した感じですよ
「浅ましいことを申し上げます」
その断りから始まる、妹としての、女としての本音
あなたより大切な人はいないから、どうか、自分の身を一番に考えてほしい
それを伝えるところの言葉選びと覚悟の伝え方が本当に良かったです
そして、仲違いでもするのかな…と心配したのに心配無用なのが最高でした
あっさりと深雪の言葉を受け入れてくれたので思わずホッとしました
ほんと、このカップルほどケンカもすれ違いもないカップルもいないですよね
見てるほうとしては安定してるおかげで穏やかに見られて、とてもいいです
深雪の発言は、利己的かもしれない、人間の倫理にあわせれば良い判断とは言えないかもしれない
それでも、この二人の出した結論というものは、正義感や建前じゃなくて二人で話した本音という感じがしてすごく好きです
誰一人、怪我ひとつさせないと意気込むお兄様というのは、今までと比べてもなんだか違う気がするので
このあたりの深雪からの忠告は、横浜でお兄様に無理をさせた一件が深雪の心の奥ではずっと残っているのかも…
そんな風に考えてみると、台詞に一つ深みが増した気がしてまた面白いですよね
反射的にお兄様を頼ってしまった自分への反省や、誰よりも大切なお兄様の辛い姿を見ていられないという思い
そんなことを心で積み重ねての結論なのだから、この判断は尊重されるべきだと思います
もう一つ気になったのは、他校も含めて全てを問題なく解決しようとしたお兄様の無意識の変化ですね
一番面倒が起きないようにしたらこうなった…という可能性もありますが、無意識にでもお兄様が気に掛ける対象を広げていたとしたら…
情動に対しての抑制への何かしらの変化の兆しだったら、面白い変化ですよね
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